宗教ではない仏教 ビジネス縁起観 浪 宏友事務所

 


 


 


 


 


 


 

 

市民サークル 夕焼けクラブ

 

FIDR/公益財団法人国際開発救援財団

宗教ではない仏教  ビジネス縁起観

  

仏教には教義がない

 仏教には教義がないという仏教学者がいます。

 教義というのは、簡単に言いますと、「世界はこれこれの神によって支配されている。だから、神の言うとりにしなさい。そうすれば幸せになる」というような教えです。

 多くの宗教が、「ああしてはいけない、こうしてはいけない」とか「ああしなさい、こうしなさい」と、命令形の教えが述べています。こういう教えも教義であり、あるいは教義の帰結だと思われます。

 仏教は、この世界を支配する神は説いていません。命令形の教えも説きません。

 仏教の教えを下世話に言えば、その時々の状況の中で、「ああすれば、ああなります。こうすれば、こうなります。あなたは、どちらにしますか?」と言っているのです。

 こうしたことから、仏教は宗教ではないと言われることもあるのです。

  

仏教の方針

 仏教は、相手により、場合によって、説き方を変えます。そのため、同じ教えが二度説かれることはないと言ってもいいくらいです。

 しかし、仏教には根本的な方針があります。この方針は決して揺らぎません。その方針は二段階になっています。

 第一の段階は「苦しみから脱却する」ということです。第二の段階は「幸せになる」ということです。これを「抜苦与楽(ばっくよらく)」といいます。

 抜苦与楽の方法が、人により、場合によってそれぞれなので、その都度、教えが異なってくるのです。

  

基礎理論

 人に応じ、場合に応じて、適切な実践の道を見つけるのが、仏教の方法ですが、その方法がどこから生まれるのかと言えば、「縁起の法」からです。

 「縁起の法」は、事実をぎりぎりまで観察して見出した、ぎりぎりの法則です。これを、阿含経は、つぎのように表現しています。

   これあればこれあり  これ生ずればこれ生ず
   これなければこれなし  これ滅すればこれ滅す

 釈迦牟尼世尊は、このぎりぎりの法則から導き出された理論を用いて、抜苦与楽の教えを説き続けたのです。

  

ビジネス縁起観

 仏教のこの特徴をそのまま取り入れようとしているのが、ビジネス縁起観です。このため「宗教ではない仏教 ビジネス縁起観」と称しているのです。