宗教ではない仏教 ビジネス縁起観 浪 宏友事務所

 


 


 


 


 


 


 

 

市民サークル 夕焼けクラブ

 

FIDR/公益財団法人国際開発救援財団

三種類の従業員

  

企業は人なり

 「企業は人なり」という言葉があります。ずっと以前から言われている言葉です。

 「企業は人なり」というときの「人」は、以前は、「経営者」を指していました。経営者の人柄や手腕が、企業を成長、発展させるかどうかを決めると言われていました。それは、その通りだと思いますし、現在でも変わらないと思います。

  

 「企業は人なり」と言えば、近頃は、どちらかと言えば、「従業員」を指すようになりました。企業の成長・発展は、やはり、従業員抜きでは考えられないことがはっきりしているからだと思います。

  

 社長がいくら頑張っても、従業員がついてこなければ、どうにもなりません。

 優れた従業員が居ても、社長の人柄が悪かったり、経営の力がなかったりすれば、やはり、上手くいかないでしょう。

 ですから、「企業は人なり」というときは、「経営者」と「従業員」の、両方を考えるのが本当なのだと思います。

  

  

三種類の従業員

 私も、いろいろな組織や会社で、人の姿を見て来ましたが、従業員にもいろいろありました。そして、どうも、従業員には三種類あるなあと思うようになりました。

 仕事をしている従業員、作業しかしない従業員、お邪魔な従業員の三種類です。

  

  

仕事をしている従業員

 仕事をしている従業員とは、主体的にマネジメントサイクルを回転して、業務を前に進めている従業員です。「プラン・ドウ・チェック・アクション」を、自分で回転して、仕事を前に進めるのです。

 マネジメントサイクルを回転することが、仕事のすべてではありません。その中身をどう作っていくかが重要です。しかし、マネジメントサイクルを回転することもできないのでは、仕事になりません。

 「プラン・ドウ・チェック・アクション」を回転して、仕事を前に進めている従業員は、会社に積極的に貢献していると言えます。

  

  

作業をしている従業員

 これに対して、作業をしている従業員がいます。

 これをしてくださいと言われればやりますが、言われなければやらないというような従業員です。

 「言われたことをする」とか、「定まったことだけをする」ことを、私は、「作業」と言っています。

 この従業員たちは、他人が作ったマネジメントサイクルの中で、作業をしているのです。

 それでも、言われたことはやるのですから、それなりに、会社に貢献しているとは言えます。

  

 会社の立場から考えれば、作業をしている従業員は、居てくれれば、それなりに役立ちます。けれども、居なくなってもさほど困りません。代わりを見つけるのは、それほど苦労ではないからです。

  

 作業をしている従業員の中に、周りの尊敬を集め、会社からも大事にされる人がいます。その仕事に熟達した従業員です。これだけの仕事は、この人にしかできないというような従業員です。こういう従業員は、別枠で考えたほうがいいかもしれません。

 しかし、マネジメントサイクルを回せないという意味では、やはり限界があることを、会社も、本人も、心得ておいた方がいいと思います。

  

  

お邪魔な従業員

 お邪魔な従業員というのは、会社の足を引っ張る従業員です。

 この従業員は、まわりの人と協力しなかったり、作業をしながらも文句たらたらで、不平不満ばかり言っていたり、自分勝手なことや、余計なことをして会社に損失をかけたりします。どんなに技術力があっても、威張っていたり、態度が悪かったりすると、会社の足を引っ張ることになります。

  

 ハラスメントもそうです。ハラスメントをしますと、いろんな意味で、損失が生じます。けれど本人は、自分が損失を出しているとは気づかないのです。しかも、こういう従業員が、けっこう威張っているので、ますます困ってしまいます。

  

  

辞められたくない従業員

 こうして、従業員には、仕事をする従業員、作業しかしない従業員、お邪魔な従業員がいるなあと、私は、思うようになったわけです。

  

 会社の立場に立てば、仕事をする従業員は、辞められたくないと思います。会社を維持・発展するための中心に立ってくれる筈だからです。

  

 作業しかしない従業員の大部分は、辞められたとしても、代わりを見つけるのはさほど難しくありません。ただ、その仕事に熟達した従業員の中には、辞められたくない従業員もいるかもしれません。

  

 お邪魔な従業員は、正直なところ、辞めてくれた方がありがたいと思います。

  

  

自分はどうか?

 自分は、会社から見て、辞められたくない従業員なのか、居れば居るでいいけれど、辞めたからといってさして困らない従業員なのか、それとも、辞めてくれた方がありがたい従業員なのか、一度振り返ってみるのもいいかもしれません。

 そして、辞められたくない従業員になるためには、何を体得し、何を磨けばいいのか考えてみるのも、意義あることではないでしょうか。

  

  

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