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現在の二つの顔の理論

原因・結果の原理

   

 「原因・条件・結果・影響の原理」の「原因・条件」を改めて「原因」とし、「結果・影響」を改めて「結果」としたものを「原因・結果の原理」と呼んでいる。

 「原因・結果の原理」は次のように展開することができる。

原因・結果の図
  • 原因があって、結果がある。
  • 原因をつくれば、結果が出る。
  • 結果があるからには、原因がある。
  • 原因を変えれば、結果が変わる。
  • 結果を変えたければ、原因を変えればよい。

 ものごとに対処するとき、この五つの考え方を柔軟に用いることができれば、自分の適切なありかたを考えることができる。

現在の二つの顔の理論

  

 「原因・結果の原理」で、過去・現在・未来を考えると、次のことが分かる。

 概念図を示すと右のようになる。

原因・結果の図

  

 「現在起きていること」は「結果」である。結果があるからには原因がある。このときの「原因」は「過去に行ったこと」である。

  

 「現在行っていること」は「原因」となる。原因をつくれば、結果が出る。このときの「結果」は未来に出る。「未来に生じること」が結果である。

結果と相撲を取るな

  

 このとき「過去にしたこと」と「現在起きていること」は取り消すことができないし、もとに戻すこともできない。ことわざにも「覆水盆に返らず」「後悔先に立たず」などとある。

  

 ところが「現在起きていること」にとらわれていつまでも怒っている人がいる。あるいは「過去に行ったこと」にとらわれていつまでも悔やんでいる人がいる。取り消せないことを取り消そうとし、もとに戻せないものをもとに戻そうとしているようなすがたである。このようなとき、われわれは「結果と相撲を取る」と言っている。結果と相撲をとっても、エネルギーの無駄遣いになるだけである。

  

 過去の原因と現在の結果の関係を精査し、学ぶべきものを学んで次に役立てるのが、正しい態度であろう。

企画の策定

  

 「現在行っていること」は、コントロール可能である。したがって「未来に起きること」もコントロール可能である。だから「計画立案」「企画の策定」が意味を持つ。ビジネス縁起観では「企画立案理論」を開発している。

  

 企画立案とは、将来起きて欲しいことを明確にして、それが起きるためには現在から未来に向かって、どのようなプロセスを辿ればいいのかを策定することである。このとき、企画の内容と、企画を実行するメンバーの能力、利用できる資源の間に矛盾が無いことが求められる。背伸びをしたり、萎縮したりしないで、適正な企画を立てて、実行することを目指したい。

  

 しかし、なかなか計画通り、企画通りにはことは運ばないということがあるのも事実である。企画立案に際して見落としがあったり、企画遂行の過程で状況に変化が生じたり、アクシデントが発生したりすれば、予定通りに進めることは困難となる。こういうときには、その時点に立って、企画の見直しをするという柔軟性も求められる。中・長期計画では、一見なにごともなくても、途上で企画の見直しをするべきであると考えられる。