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心の世界(六道)

ー仏教メモー

心の世界(六道)

 

心の状態の類型を六つの世界(地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・天上界・人間界)として学び、自分なりに理解したことをメモしました。

地獄

 

 自分本位の怒りに心が占領されている状態を地獄界といいます。怒りというのは、不平不満の心や敵対する心が高ぶって、攻撃的になっている状態です。怒りの持続したものが、憎しみや恨みで、これも地獄界です。

 自分が被害を受けたといって怒ります。不利益を被ったといって怒ります。自分の思い通りにならないといって怒ります。自分に対する言葉や振る舞いが気にいらないといって怒ります。

 怒っている人は壊します。物を壊します。他人の心身を傷つけます。人間関係を壊します。怒りの原因ではない人や物にまで怒りをぶつけて壊します。

 怒りからは創造は生まれません。建設することもありません。ですから未来を開くことは  できません。

 怒りを繰り返すうちに自分を壊します。自分の心身を傷つけ、自分の理性を壊し、自分の人生を壊します。怒りは破滅への道なのです。

地獄=怒りの世界

餓鬼

 

 常に飢えと乾きに苦しんでいる鬼たちを餓鬼と言います。欲が深い、物惜しみをする、妬みが強いというような心が、餓鬼界の心です。

 人間には生理的欲求、安全欲求、社会的欲求などの欲求があります。これらの欲求を正しく追求することで、健全に生きることができます。

 ところが、これらの欲求が歪んだ形ではたらきはじめると、健全さを失います。

 充足していても求める。求めてはならないものを求める。自分や他人や世間に害悪を及ぼすものを求める。人を支配したがる。愛情を独占したがる。などなど。

 一度自分のものにしたら、物でも、人でも、地位でも、しがみついて離そうとしません。有り余っていようと、人のために使おうなどと考えもしません。

 餓鬼界の心は底なしの泥沼です。しかも、泥沼に落ちていることに本人は気づかないことが多いのです。

餓鬼=歪んだ欲望の世界

畜生

 

 本能や感情に突き動かされて、目先ばかりを追いかけている心の状態を畜生界と言います。この状態では、人間らしい智慧がはたらきません。

 まわりの事情も人の都合も考えずに、言いたいことを言い、したいことをします。自分のしたことが後でどんな結果を招くかなど考えもしません。今、この場で、思い通りに振る舞い、思い通りになればそれでいいのです。

 畜生界の心になると、自分に都合のよいことを正しいと思い、都合の悪いことは間違っていると思います。同様に、自分の思いを満たしてくれる人が良い人で、自分に忠告をしてくれるような人は悪い人になります。

 自分のせいでまずいことが起きると、他人のせいにして自分の責任は認めません。文句を言われれば、文句を倍にして返すことも平気です。

 こうした心の状態では、人間らしい生き方から程遠いと言わねばならないでしょう。

畜生=智慧が欠如している世界

修羅

 

 自分は正しい、自分は誰よりも優れているなどと思い込み、自己主張をして譲らない。人と対立し、見下し、非難し、人格を傷つける。このような心の状態を修羅界と言います。

 修羅とはインド神話に現れる鬼神で、常に他の神々と闘争しています。心が修羅界になっていると他の人々との間に争いが絶えません。

 心が修羅界になっている人は、自分の考えが最上だと思い込み、他人の考えには耳を貸しません。自分の主張を通すために弁舌をふるいます。理屈をこねます。相手をねじ伏せようとします。大声を出したり、威嚇したりします。思いが通らないと、怒りを発し、ときには暴力に訴えることもあります。

 このように他人の心や事情を無視して一方的な自己主張ができるのは、人間として成長していないからだと思われます。

修羅=我欲に満ちた争いの世界

天上

 

 天上界は、神話の世界では神々の住む楽園であり理想郷です。人間は、自分本位の欲望が満たされた状態を楽園と思い、自己主張が通った状態を理想郷と思うことがあります。こうした煩悩の上の喜びを天上界と言います。一喜一憂と言いますが、天上界はその一喜の世界です。 ものごとは刻々と移り変わります。自分本位に基づく喜びは、泡沫のような喜びであり、陽炎や蜃気楼のような喜びです。天上界の喜びは、線香花火よりもはかないかもしれません。

 仏教でいう安楽世界は、天上界とは全く違います。現実の生活の中で、安らかな心で、自ら楽(ねが)って人のために尽くすことを「安楽」といいます。「安楽世界」とは、自分の本来の生命を活 き活きと発現し、すくすくと成長する本質的な喜びの世界です。どんなに苦しいときでも安らかでいられる心の世界です。

天上界=欲望が満たされた喜びの世界

人間

 

 「自分は人と人との間に生きている」という事実に気づいて、人と人との間でよりよく生きていくことを心がけるようになった。そういう心を人間界といいます。 人と人との間に調和を生み出すためには、自分のありかたをコントロールしなければなりません。怒りを押さえ、欲望を我慢し、周囲に気を使い、自己主張もほどほどにします。そうすれば、人々との間に良い関係を作ることができますから、快適に生活することができます。

 自分が人からされたくないことは自分も人にしてはいけないはずです。してくれると嬉しいことは、してあげれば人も嬉しいはずです。人が喜ぶことをすると自分も嬉しくなります。人を苦しめるとやがて自分に跳ね返ってきます。

 健全な人は、こんな学びを積み重ねながら、正しい生き方を理解し、実践し、真の人間として成長していくのだと思います。

人間=他人との関係を意識する世界