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自分は正しい?(四諦)

ー仏教メモー

自分は正しい?(四諦)

 

 自分に間違いがあったとしても、「自分は正しい」「自分のしたことは正しい」と思い込む性質が、私たちにはあるように思われます。そのために、苦悩の解決ができないでいるように思われます。

 このことを、仏教の四諦の理論をベースに考えてみました。

ものごとを行なう

 

 私たちがものごとを行なうとき、本当にこれでいいのかなと思いながら、行なうこともあります。

 してはいけないと思いながら、行なうこともあります。

 これで良いと確信を持って行なうこともあります。

 何も考えずに、行なうこともあります。

自分は正しい!

 

 どのような場合でも、行なった後は、おおむね“自分は正しい”“自分のしたことは正しい”と思うようです。そういう性質が人間にはあるようです。

 この性質があるから人は行動できるともいえるのですが、この性質が自分本位と結びついたり、頑なになったりすると、かえって自分を損なうことがあります。

 自分が失敗したことが明らかな場合ですら、仕方がなかったんだ、それしかなかったんだなどと言い訳しながら“自分は正しい”と言い張ったりします。

ものごとは理で動く

 ものごとは、自分の思うとおりに動くわけではありません。ものごとは、理(り、ことわり)によって動きます。

 理に合ったことを行ないますと、ものごとは前向きに動きます。

 理から外れたことを行ないますと、ものごとは滞ったり、後ろ向きに動き、何らかの苦悩が生じます。

理から外れる

 

 “自分は正しい”と思いながら行なっていることが、理から外れていることがあります。

 理から外れていることに気づかないこともあります。理から外れていることに気付きながらも、行ない続けることもあります。

 いずれにしても、理から外れたことを行ないますと、自分の心・身・環境が滞ったり、後ろ向きになったりして、何らかの苦悩が生じます。

原因の転嫁

 

 理から外れ、苦悩が生じても“自分は正しい”と思い込み、しばしば、苦悩の原因を、自分以外の人やものごとに転嫁します。

 あの人が悪い、この人が悪い、家族が悪い、景気が悪い、社会が悪い、政府が悪い、天気が悪い………などと。

 それでも、理から外れているのは自分ですから、自分の苦悩が止むことはありません。

自分を変えない

 

 “自分は正しい”と思い、苦悩の原因は自分以外にあると思えば、自分を切り替えて、理に合った行ないをしようという考えにはなりません。

 自分を切り替えませんから、理から外れたことをその後も行ないます。このため、ますます苦悩が増大します。

 そうこうしているうちに、取り返しのつかない状態に追い込まれることもあります。

苦悩の解決

 

 自分の心・身・環境に苦悩が生じたときは、苦悩の原因の一半は必ず自分にあります。自分のどこかが理から外れているのです。

 自分の理から外れているところに気づき、理に合った行ないに切り替えれば、苦悩は解決します。

どうしよう?

 

 自分の心・身・環境に苦悩が生じたとき、どうすればいいのでしょう?

 なにも変えずにこれまで通り続けていけば、理から外れっぱなしになって、苦悩が続きそうですし……。

 苦悩を作った犯人を探して、責任を取らせたいと思うけれど、その一人はどうやら自分らしいので……。

 やはり、自分の中にある苦悩の原因を見つけて、自分を切り替える努力をするしかないのでしょうか。これにはかなり勇気がいりそうです。

四 諦

 

 仏教に“四諦(したい)”という理論があります。“諦”とは、あるがままに、はっきりと理解することです。

苦諦(くたい)
自分の心・身・環境に生じている苦悩を、あるがままに、はっきりと理解すること。
集諦(しったい)
自分の中にある苦悩の原因を、あるがままに、はっきりと理解すること。
滅諦(めったい)
自分の中にある苦悩の原因を滅すれば苦悩が滅することを、あるがままに、はっきりと理解すること。
道諦(どうたい)
自分の中にある苦悩の原因を滅するにはどのような努力をすればいいのかを、あるがままに、はっきりと理解すること。

 以上が、四諦の理論です。

 道諦で理解した道をその通りに実践すれば、自分の中にある苦悩の原因が滅し、苦悩がなくなります。

 こうして苦悩がなくなったときには、必ず自分が成長しています。四諦で考え、実践することは、自分が一歩一歩成長することにほかなりません。

ハードル

 

 自分の心・身・環境に生じた苦悩を解決する道があることは分かりました。ところが、この道を歩もうとすると、しばしばハードルに出会います。自分の中にある、かなり高いハードルです。

 まず、“自分は正しい”という思い込みを捨てられません。このため、自分の中にある苦悩の原因を見つける努力をしません。結果として、自分の中にある苦悩の原因は温存され、その後も苦悩を繰り返すことになります。

 自分の中にある苦悩の原因を自覚し、これを捨てる努力に入ったとしても、具体的に、何をすればいいのかがなかなか分かりません。

 何をすればいいのかが分かっても、正しく行動することがなかなかできません。

 せっかく行動しても、一度つまづくと努力をあきらめてしまいます。

 これらのハードルを乗り越えて、努力を継続した人だけが、苦悩の原因を根本的に解決し、充実した人生を歩むことができるのです。