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宗教ではない仏教 ビジネス縁起観 とは
仏教には教義がない仏教には教義がないという仏教学者がいます。 教義というのは、簡単に言いますと、「世界はこれこれの神によって支配されている。だから、神の言うとりにしなさい。そうすれば幸せになる」というような教えです。 確かに、そういう教義は、仏教にはありません。 仏教の教えは、その時々の状況の中で、「ああすれば、ああなります。こうすれば、こうなります。あなたは、どちらにしますか?」と言っているのです。 こうしたことから、仏教は宗教ではないと言われることもあるのです。
仏教の方針仏教は、相手により、場合によって、説き方を変えます。そのため、同じ教えが二度説かれることはないと言ってもいいくらいです。 しかし、仏教には根本的な方針があります。この方針は決して揺らぎません。その方針は二段階になっています。 第一の段階は「苦しみから脱却する」ということです。第二の段階は「幸せになる」ということです。これを「抜苦与楽(ばっくよらく)」といいます。 抜苦与楽の方法が、人により、場合によってそれぞれなので、その都度、教えが異なってくるのです。
基礎理論人に応じ、場合に応じて、適切な実践の道を見つけるのが、仏教の方法ですが、その方法がどこから生まれるのかと言えば、「縁起の法」からです。 「縁起の法」は、事実をぎりぎりまで観察して見出した、ぎりぎりの法則です。これを、阿含経は、つぎのように表現しています。 これあればこれあり これ生ずればこれ生ず 釈迦牟尼世尊は、このぎりぎりの法則から導き出された理論を用いて、抜苦与楽の教えを説き続けたのです。
ビジネス縁起観仏教のこの特徴をそのまま取り入れようとしているのが、ビジネス縁起観です。このため「宗教ではない仏教 ビジネス縁起観」と称しているのです。
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