トップページ→仏典に学ぶ/ダンマパダ→あさはかな愚人どもは |
ダンマパダより
あさはかな愚人どもは
66 | あさはかな愚人どもは、自己に対して仇敵(かたき)に対するようにふるまう。悪い行ないをして、苦い果実をむすぶ。 |
69 | 愚かな者は、悪いことを行なっても、その報いの現れないあいだは、それを蜜のように思いなす。しかし、その罪の報いのあらわれたときには、苦悩を受ける。 |
解説3>『ダンマパダ』の第66句と第69句です。 愚人とは、自分の行なったことが自分に結果を生み出すことを知らなかったり、無視したりする人のことです。 このため、自分に苦悩が生じることを行なっては、自分で苦しんでいるのです。それはまるで、仇敵を苦しめているようなものだとあります。 悪いことをすれば、その結果が自分に出始めますが、それが目に見えるようになるまでには時間がかかることがあります。 その間は、悪いことをして得たものを手にして、得をしたなどと喜んでいます。しかし悪いことをして結果が目に見えるように現れだすと、苦悩が自分を苛みます。 自分の行為は、自分に結果を生み出すことを、常に心に置いておくことが大切だと思います。
|
![]() イラスト:マルムギさん (イラストACより) |
お問合せ TEL&FAX 026-224-2638 E-mail harusazanka@ae.auone-net.jp