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問題解決理論

ここでいう「問題」とは、自分が悩んでいること、自分が困っていること、自分が腹を立てていることなどです。要するに、自分が抱えている問題を、一刻でも早く解決したいのです。そのための理論をご紹介します。

問題を明らかにする

まず、問題を特定し、明らかにします。
 自分は「何を」、「どのように」、悩んでいるのかを明らかにするのです。
 これが、明らかになればなるほど、問題解決の質が上がります。
 ぼんやりしていればいるほど、問題解決の質は下がり、ついには問題解決に至らないこともあります。
 自分が悩んでいない問題は、ここでは扱いません。

問題の原因を明らかにする

問題を特定し、明らかにすることができたら、今度は、問題の原因を明らかにします。
問題が明らかになっていれば、問題の原因は、自ずと明らかになるものです。明らかにならない場合は、まだ、問題が十分に明らかになっていないことを表しています。
 問題の原因は、一つや二つではありません。ただ、自分が悩んでいる問題であれば、その問題の原因の少なくとも一つは自分にあります。ここでは、自分にある原因を特定し、明らかにします。
 自分には原因がないということでしたら、この問題を、自分の努力で解決することはできません。

原因を無くすれば、問題が無くなることを明らかにする。

明らかになった原因を無くすれば、問題が解決することを確かめます。
 「この原因を無くすれば、この問題は無くなる」ということが明らかになれば、確信をもって、原因を無くす手順に入ることができます。
 原因と問題の関係がぼんやりしていれば、原因を無くす手順に入ることができません。そのときは、自分にある原因を、もう一度、見つめ直すべきでありましょう。

自分にある問題の原因を無くす道筋を明らかにする

自分にあるこの原因を無くせば、問題は無くなると分かりました。
 今度は「自分にあるこの原因は、こういう努力をすれば無くなる」と明らかにします。自分にある悩みの原因を無くすための、道筋をはっきりとさせるのです。
 道筋がはっきりすれば、努力もしやすくなります。
 道筋がぼんやりしていたら、努力にも力が入りません。
 自分のことは甘やかしやすいので、厳しい努力は避けて通ろうとしがちです。そんな思いが、道筋をあいまいにしてしまうことがあります。そういうことがないように、自分に厳しく対処すべきでありましょう。

「自分にある原因」とは「自分の行為」

「自分にある原因」とは、「自分の行為」です。行為は三つあって、身の行為、ことばの行為、心の行為です。これらの中に、自分に悩みを生み出す行為があるのです。
 自分のしたことは、どうしても正当化しようとしがちですが、理性的に自分を見つめて、自分のどの行為が悩みの原因を作っているのかを見つけ出さなければなりません。
 この理論の最大のポイントは、ここにあると言っていいでしょう。

仏教の説く「四つの聖諦しょうたい

以上は、原始仏教の説く「四つの聖諦しょうたい」の理論です。この理論を信頼して、自分と取り組むかどうかは、本人に任されています。
 理論通りに努力して、より善い成果を得るのも自分なら、理論を無視してこれからも悩みを繰り返すのも自分であることを、心すべきでありましょう。

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